前回の投稿で「これが最後だと思います」と言ったのにまた出てきました。
喜ばしいことだと思います。ありがとうございます。
『亡霊は笑う』監督の石川です。
僕が初めて早稲田松竹に行ったのは高3の冬。
白石和彌監督の『凶悪』と園子温監督の『地獄でなぜ悪い』の二本立てでした。
4年後、その映画館で自分が監督した映画が上映されるなんて
もちろん想像できるわけがありませんでした。
早稲田松竹という映画館は
早稲田の周りを彷徨く映画小僧、映画娘たちにとって特別な場所です。
大学生になるまでその存在を知らなかった映画小僧も
大学生になりまず初めにその存在を知り、そして必ず映画を観に行きたくなる。
早稲田松竹で映画を観たことがあるということが
自分をより映画ファンらしくさせると感じるのです。
いつも魅力的なプログラムとその秀逸なタイトルが
探究心の強い映画娘の知的欲求を刺激するのです。
「◯◯(映画)みた?」
「あー見逃したー」
「でも今度、早稲田松竹でやるよ」
という会話は月2、3回必ずします。
早稲田駅と高田馬場駅の間にあって
私たちは常にその存在を無意識に肌で感じています。
その存在が、私たちの映画に対する興味関心を常に牽引しているのです。
常に私たちの心の真ん中にある映画館、早稲田松竹。
自分の家のように身近でいて、行けば映画の世界へ連れて行ってくれる。
そんな場所で、自分たちが作った映画が上映されるというのは、本当に光栄で、嬉しいです。
上映していただくからには、来ていただいた方に
来て良かったと思ってもらえる、良い上映にしたいと思っています。
そして(人にどう言われようと!)自分が作った映画には自信があります。
ぜひより多くの方に観ていただきたい。観ていただきたい!
来ていただいた方々の、そして私たち自身の、日々の生活に
来週土曜日から火曜日の4日間を、ディープな時間として、刻みつけたいと思います。
是非、お越しください。待っています。