top of page
荒木 裕子

W-CINEMA〜はじまりの映画たち〜

こんばんは。須田班で助監督を務めて、現在上映会準備をしている荒木と申します。

今日の東京はこぬか雨が降りましたね。あまり冷え込みもせず、ああだんだんと春が近づいているのだと感じました。 春が来たということは別れと出会い、悲喜こもごもの季節がやって来たということ。 このブログを読んでくださっている方のなかにも、もう卒業したという方、これから卒業式や入学式、入社式などなど控えているという方がいらっしゃるかもしれませんね。 皆様の門出や新しい出会いがよいものとなりますように、心から祈っております。

さて、Twitterの方ではすでにお知らせしましたが、今年も早稲田松竹様と映像制作実習とのコラボレーション上映企画が実現することとなりました!!

「W-CINEMA〜はじまりの映画たち〜」と題した今回は

3/24(土)〜27(火)の4日間連日19時から 今年度の映像制作実習でうまれた4本全て上映させていただくこととなりました!

3/24(土)・26(月) 『線引き』(須田麻里江監督) 『ひとひら』(吉田奈津美・町田梨華監督)

3/25(日)・27(火) 『亡霊は笑う』(石川泰地監督) 『最期の星』(小川紗良監督)

そして一般参考上映として、

3/24(土)・26(月)は塩田明彦監督作品『どこまでもいこう』(1999)

3/25(日)・27(火)は篠崎誠監督作品『おかえり』(1996)

が併せて上映されます。 詳細は早稲田松竹様の公式HP(http://www.wasedashochiku.co.jp/lineup/2018/wcinema.html)をご覧ください。

本上映企画のチラシも、順次早稲田松竹様をはじめとする都内のミニシアターなどに設置させていただきます。お見かけの際はぜひお手にとってご覧ください! そして上映企画に向けて学生によるブログも更新していきます。ぜひお楽しみに!

余談ですが、わたしは小さい頃から映画館がとても大好きです。 映画も大好きですが、映画とはまた別に、映画館という場所が好きです。

今わたしはある映画館で働かせていただいているのですが、 お客様が劇場から嬉しそうに出てきたり、涙ぐみながら出てきたり、「面白かったよ」と言ってくださると、

「この方にとって大切な映画とここで出会えていただけて、よかったなあ」

と感じます。

それは、1月の大隈講堂上映会のアンケートの感想をまとめているときにも思ったことでした。

学生たちがたくさんの時間を費やして、たくさんの方々のご協力を得てやっとの思いで完成させた作品を、たくさんの方々に観ていただいて、こんなにたくさん感想をいただいて……

さんざん言われていることですが、映画は作って終わりではなく、誰かに届いて初めて完成するのだと実感しました。そしてその完成のはじまりが、たくさんの反響で迎えられるということは映画にとってほんとうに幸せなことなんじゃないか。そう思いました。

早稲田松竹での上映企画のことを考えるときに 「大隈講堂の上映会で観たけどもう一度観たい」 という方にも、 「大隈講堂の上映会で観られなかった」 という方にも楽しんでいただける上映会とは…… ということも考えているのですが、 それと同時に、 早稲田松竹での上映の際は大隈講堂の上映会のときより、もっとお客様との距離の近いところで作品や学生たちの気持ちに触れていただけたら、 とも思いました。 今回の上映では各学生作品上映後に監督たちのティーチインがあります。 わずかな時間ではありますが、お客様と監督たちの気持ちが交わり合うような、そんなティーチインの時間を過ごしていただくためにはどうすればいいのだろう?と現在考えています。

ここまできれいなことばかりを書きましたが、わたし自身はといえば実際はこの1年間、もう立ち直れないんじゃないかと落ち込んだり、言葉に尽くしがたいほど悔しいと思うことがあったりしました。 けれどやっぱり映画が大好きだし、映画館も大好きだと思えた1年間でもありました。この映像制作実習を通じて知り合った素敵な方々とたくさんお話ができたのも嬉しかったなあ、としみじみ思います。 気持ちはごちゃごちゃに混ざり合っているのですが、「ありがとう」と思っている強さの分準備がんばろう!と思っています。

高校2年生の12月、帰りのホームルームが終わると同時に教室を飛び出し、早稲田松竹のウディアレン特集『ローマでアモーレ』と『恋のロンドン狂想曲』の2本立てを制服のまま観に行きました。思えばあれがはじめて名画座に足を運んだ日でした。どきどきしすぎて、正直言うとあの回を観ていたお客さんの顔、まだ何人か覚えています……。 もしかしたら高校生のときのわたしのように、まだ早稲田松竹という名画座に足を運んだことのない方もいらっしゃるかもしれません。行ったことがないところだから行きづらい……という方もいらっしゃるかもしれないです。そういう方にも、この上映企画をきっかけにぜひ名画座に来ていただきたいな、と思います。 学生作品だけでなく、参考上映の2作品『どこまでもいこう』『おかえり』と、そして上映企画の期間中お昼に上映されるアニエス・ヴェルダ特集『幸福』、『5時から7時までのクレオ』と併映される『3つのボタン』についても……。もしかしたらなんとなく来たつもりなのに、すごく心を掴まれる一本と出会っていただけるかもしれません。

上映企画を飛び越して宣伝してしまいましたが!笑 この上映企画をきっかけにお客様に素敵な映画と出会っていただけたらこんなに幸せなことはないんじゃないかと思います。

100パーセント伝わる文章を書けているのかいまいち確信を持てないのですが、長くなってしまったのでこのあたりで……。

ぜひ3/24〜27の早稲田松竹に足をお運びください。お待ちしております!

閲覧数:53回0件のコメント

最新記事

すべて表示

嬉しさ長持ち!

みなさんお久しぶりです。吉田です。 上映会が終わってから、先生が授業で紹介していた本や作品をちょこちょこ読んだり観たりするようになりました。難しくてたまに頭がいたくなります。授業が終わっても、お勉強は続くのですね…。 さて本題に。...

特別な場所

前回の投稿で「これが最後だと思います」と言ったのにまた出てきました。 喜ばしいことだと思います。ありがとうございます。 『亡霊は笑う』監督の石川です。 僕が初めて早稲田松竹に行ったのは高3の冬。 白石和彌監督の『凶悪』と園子温監督の『地獄でなぜ悪い』の二本立てでした。...

bottom of page