須田班『線引き』の助監督、杉山千果です。
2017年度の映像制作実習が始まって、早10ヶ月
早いもので、上映会も目前に迫ってきました。
あっという間だったなァ
なにはともあれ、約一年を費やして作ってきた作品たちは
4つ並べてみるとどれもそれぞれに良さがあり、上映会本番が楽しみです!
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劇作家で脚本家の内田栄一さんはこんなことを言っています。
「映画は誰のものか」
「映画は監督のものでも、脚本家のものでも、スタッフのものでもない。誰のものでもない。」
私は映画はずっと監督一人のものだと思いこんでいました。
だからこの言葉を読んだ時に、なぜか責任を感じると同時にやる気がわいてきて。
この作品が、完全に作り手の手を離れて、誰かに観られるのなら、
一スタッフの自分でもできることがたくさんあるんじゃないかと。
この映画を作ることに関わる以上、しっかりやって、責任持って作品を世に送り出してやらなきゃ、とそんな風に思いました。
この言葉に励まされて、約10ヶ月、、、
助監督としてこの作品に携わってきました。
もちろん楽しいことばかりじゃなく、助監督は何かと仕事を抱えがちなポストだったので(笑)
大変なことはたくさんありました。
撮影現場で一番戸惑ったのは、どう動いたらいいかわからなかったことですね、、、
作品の演出に集中する監督とカメラマンの演出部と
現場回りをケアしてくれる制作部
そのあいだに位置する立場で、
最初はどちらを見ればいいのかよくわからなくて、戸惑いました。
でも最終的には
演出にも口出しして、制作部とも協力して、制作全体に関われたので
このポジションでよかったな〜とも思っています(笑)
手前味噌ですが、私の班は
手伝いに来てくれたスタッフに
「この現場にくると癒される」
と言われるほど雰囲気が良くて(笑)
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でもそれは、スタッフに恵まれたからだと思います。
キャストさんにもほんとうに恵まれて、感謝、感謝です。
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そのほかにも、アート引越センター、アサヒプランニングの方々をはじめ、この授業とは全く関係の無い方々からもご協力いただき、
やっと完成までこぎつける事ができました。
みんなで監督のお母さんの手料理をご馳走になったり(涙が出るほど美味しかった笑)、ひとけのない夜道をドライブしたり、忘年会でハメ外したりして、本当に今までいろんな事がありました、、、
「映画は誰のものでもなく、そこに出現するだけ」
さっきの言葉はこう続きます。
みなさんのおかげで出来たこの映画も、スクリーンに投影され、誰のものでもなくなっていきます。
独り立ちしていくこの映画が、みなさんの元に届きますように
杉山千果