top of page
執筆者の写真早稲田大学 映像制作実習

マティ・ドー監督

10/29(火)の映像制作実習の授業では、ラオスのマティ・ドゥー監督にお越しいただき、4作品それぞれについてフィードバックをもらいました。



事前に監督の作品を見て、その神秘性や映像の美しさなどから、マティ・ドゥー監督は一体どんな人なのだろう、と思っていたのですが、お会いしてみるととても明るく気さくな方でした!



学生にフィードバックを送るドー監督


彼女の話で印象的だったのは、映画の内容規制についてです。ある生徒の、「映画を撮る上で、政府からの指示や規制等、さまざまな壁があると思いますが、それはどうやって乗り越えていますか?」の質問に対して、マティ・ドゥー監督は「幸いにもラオスは映画についての制限とかは少ない方だけど、でも私は、規制されたら別の題材で映画を撮ればいいと思っているわ。もちろん、国や全ての人を敵に回してでも、それがあなたにとって絶対に撮りたい題材だとしたら、命をかけて撮ってもいいとは思うけど。でもそうじゃないんだったら、あなたの中には他にいくつもの伝えるべきことがあるはずだから、それを撮ったっていいんじゃない?」と言っていました。意外な回答で、私は深く考えさせられました。



作品については、普段は土田先生、篠崎先生、是枝先生からしかフィードバックをいただかないので、海外からの、しかも女性のマティ・ドゥー監督のコメントはとても新鮮なものが多かったように思います。


いただいたフィードバックをもとに、各班より一層試行錯誤していきたいと思います!!


 

マティー・ドー

1981年ロサンゼルスにてアメリカに政治難民として移住したラオス人の母親とベトナム人の父親との間に生まれる。メークアップアーティストとしてキャリアをスタートし、バレエ講師などを経て2010年ラオスに移住。ラオ・アート・メディアに所属後、ラオスでは初の女性映画監督として活動開始。デビュー作の『Chanthaly』(2013)はラオス初のホラー映画として多くの映画祭で上映された。2作目となる『Dearest Sister』(2016)は2017年アカデミー外国語映画賞にラオス初の代表映画として出品。海外との共同制作にも積極的で富田克也監督『バンコクナイツ』(2016)にもコ・プロデューサーとして参加している。


ゲストの皆さんと記念撮影

閲覧数:74回0件のコメント

Comments


bottom of page