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執筆者の写真早稲田大学 映像制作実習

『もぐら』上映会が終わって

上映会が終わりました。



「もぐら」がはじめて観客のみなさんに触れて

ほっとした気持ちやうれしさもありましたが

怖さを強く感じたことを覚えています。


この企画をはじめて先生方や授業のみんなの前で発表してから

脚本を書き、撮影をして、映画にするまでのこの1年間は

自分自身とどれだけ向き合えるか、という覚悟を問われた時間でした。


この1年間映画をつくることに取り組み何を得ることができたかなんてたかが知れている。言語化するのも苦手なのでうまく書けませんが、

ひとつ分かっているのは、まだその覚悟は問われ続けているということです。


上映会で「もぐら」が上映されている30分間は

そのことを強く感じさせられた時間で

怖さとして私の中に残っている気がします。



思い返してみると

脚本を書いている時期が本当に地獄でした。


毎週日曜日の脚本の提出締切に間に合うように

大学の授業中も、電車での移動時間も、家に帰ってからも

脚本を書くことに必死で、、。


「もぐら」に詰め込みたいことがたくさんあったから

毎回たくさん書いては消し、書いては消し、の繰り返し。


映像制作実習の授業がある火曜日が来るのが怖くて

授業の前はいつも胃がキリキリしていました。笑


先生方の前で発表するときはいつも緊張していて

フィードバックが頭に入らなかったので

毎回録音して、授業終わりの帰りの電車でノートに書き起こし、

また脚本を書き直す、、。


脚本を書いていく作業は

いままで気づかなかった自分のクセを知る作業でもありました。


先生方の鋭いフィードバックは脚本に対してのみならず

私自身にグサグサとくるものがあり

脚本を書くことは自分との戦いでもあったと思います。


あの時期がなければ今の作品はできていないので

先生方には本当に感謝しています。



ああ、ブログって苦手です、、、。

堅苦しいことしか書けないですね。笑


さて、この映画を一緒に作ったもぐら班の話をします。




班員のブログでも書かれていたように、

本当にみんなクセが強くて、悩みがつきませんでした。笑


撮影初日の前夜にグループラインで喧嘩が勃発したり、

撮影期間中に私が助監督とトラブったり、

撮影中にもいろいろなトラブルしかありませんでした、、。


最後まで撮影に付き合ってくださったキャストの方には頭が上がりません。

本当にありがとうございました、、。



中でも1番大変だったのは

再撮影が決まったときでした。


「もぐら」は再撮影をしているのですが、

再撮影をするにあたっていろんなことを決断しなければいけませんでした。


「作品のため」という言葉を使って

どこまでのワガママが許されるのだろうか。


そのワガママが、

「作品のため」に必要な決断なのか、ただのワガママなのか。


正直、もぐら班のみんなにうまく相談できないこともあったりして

友達に相談して泣きじゃくっていたことは

恥ずかしくてみんなには言えなかったのでここに書いておきます、、。


「もぐら」が映画としてスクリーンに映るときに

この迷いの答えが出るものと信じて、ひたすら突っ走りました。


その結果、多くの人に迷惑をかけてしまいましたが、、。


作品を作る中での私のワガママを嫌々ながらちゃんと聞いてくれてここまで一緒に作ってきてくれたスタッフを含む関係者のみなさんには感謝しかありません。


”監督”としてこの映画制作の中にきちんと存在できていたのか、

このブログを書きながら不安になってきましたが、、

「もぐら」をもう少しみんなと踏ん張って良くしていきたいと思っています。




企画を考え、脚本を書いて、撮影をして、ひとつの作品にする。

そして、こうやっていまこの文章を書いていて思うのは

何かを発信するということが

こんなにも怖くて、つらくて、楽しくて、喜びのあることなんだということです。


映像制作実習での1年間は

「映画をつくる」ということ以上の学びや気づきがたくさんありました。


まだ「もぐら」の制作は終わってはいません。

ちゃんと届けたい人に届く作品にしたいです。


まだまだがんばります。


本当にありがとうございました。


もぐら班のみんな、本当にありがとうね。

早く打ち上げしたいです、、。笑



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