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執筆者の写真早稲田大学 映像制作実習

『ななめの食卓』監督インタビュー

更新日:2019年10月14日

みなさんこんにちは!『ななめの食卓』を製作中の映像製作実習岸班ブログ担当の忍田と申します。



初回の今回は監督の素顔に迫るべく行ったインタビューを公開します。



Qまず、簡単な自己紹介をお願いします。


岸朱夏です。学部学科は教育学部教育学科。生年月日は1998年生まれです。好きな映画 は『歩いても歩いても』で趣味は二胡です。


Q授業をとったきっかけはなんですか。


映画やドラマの脚本が好きだったことと、小学生の時にたまたま観た『歩いても歩いても』をきっかけにして是枝監督のファンになったことから映像制作実習をとり、脚本が選ばれて監督をするに至ります。監督は初めての体験ばかりで慣れないことの方が多いですが、初心者という面では誰にも負けないと思うのでそこの一点張りで頑張ります。


Q格好いいですね。この「ななめの食卓」を作ろうと思ったきっかけを教えてください。


祖母の友人で娘が亡くなったあと、姑と婿、そしてその孫たちで暮らしている家族がいるという話を聞いたことをきっかけに作った作品です。その話から着想を得て、自分なりの物語にして作品を作りました。

この作品はおそらく、なにかを社会に訴える作品でもなにか強く主張したいことがある作品でもありません。ただ、日常のありふれたことや小さな違和感を通して、家族のかたちを描こうとした作品です。ついつい忘れてしまうことかもしれないけれど、人が自らの幸せに自覚的になることは難しいことだからこそ描いてみたいなと思いました。


Qまたまた格好良いですね。無自覚な幸せを自覚させらせる映画って良いですね。今まさに撮影中ですが苦労している点、こだわっている点があれば教えてください。


脚本に興味があり監督をすることにはあまり興味がなかったので、自分が監督であることを自分自身認めることに一番苦労しています。自分は監督という名のただの人という感覚がどこかにあり、でもそれが今では自分の作品でもあり他人の作品でもあるという意識として、作品とのほどよい距離感につながっています。また、キャストやスタッフのみなさんに自分を監督にしていただいている部分が多くあり、ありがたいです。

撮影初日前日の夜、期待より漠然とした不安の方が大きくなって、でもそれが“ものをつくる”ことを立体的に捉えられることなんじゃないか、だからまだ出来不出来はわからないけれど、それがわかっただけで恵まれていると思いました。撮影前にそう思えた瞬間があったことは自分の糧になっており、今もこの作品への自分なりの誇りを見つけている最中です。


Q一言みなさんにお願いします。


まだ撮影の途中ではありますが、悲劇ではあるけれど、どこか喜劇的でもあるこの作品を楽しみにしていてください。作品中の2人が失うことではじめて得るものと、得ようとしているものを感じていただけたら幸いです。



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