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執筆者の写真早稲田大学 映像制作実習

『見えない糸』監督インタビュー

皆さんこんにちは! 早稲田大学映像制作実習広報、 『見えない糸』の宇代班ブログ担当をしている

岡本奎志です!


宇代班の『見えない糸』は、再審による無罪判決でこれまで憎しみの対象だった犯人が消え、徐々にバラバラになっていく被害者遺族の物語です。(詳しくは作品紹介ページへ)


今回は我々の班の監督、宇代くんにインタビューをしました!!


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Q. まずは自己紹介をお願いします。


A. 宇代航希です。文化構想学部現代人間論系3年です。最近見た映画は「渇き。」という映画ですが、ホラーシーンで耐えられなくなり、途中で断念してしまいました。



Q. この授業を履修した理由はなんですか?


A. 授業をとったきっかけは、たまたま昨年の上映会に足を運んだ際、企画から撮影まで全て自分と同じ「学生」が行ったことに嫉妬したからです。

自分が知らない間にこんなにすごい学生がたくさんいるんだ、と。それまで映画について全く知らなかったため、新しい世界を覗いてみたさ半分と恐る恐る入るドキドキ半分でした。



Q. この作品を作ろうと思ったきっかけはなんですか?


A. 自分の祖母が今年亡くなりました。初めて自分に近い人の死というものを経験して、当時かなりショックを受けました。ずっと会えなくなる、話したいのに話せない、そしてこの悲しみは自分だけにしか分からないという気持ちでいっぱいだったと思います。

でも、よく考えれば悲しいのって自分だけじゃなく、みんな何か背負ってしまうものがあるはずです。不幸は比べるものではありませんが、もっと辛い人だっています。どうして自分が辛い思いをしなくてはいけないのか、そう思ってしまう環境に社会から置かれている人を描いてみたいと思ったのが出発点です。

やり場のない憎しみは昇華させることができるのか、そして出来るとしたらそれは時間なのか、自分自身なのか、それとも人の温かみなのか。答えがないものだからこそ挑戦させていただきたく思っています。



Q. 制作にあたり苦労していることはありますか?

A. 作ろうと思っているイメージを具体的に落とし込めていないこと。自分の思いの吐露でなく、物語としての側面も、どう展開させていけばこの作品にとって良いのか、模索しています。色んな映画を見て、「あー、こういう展開にしたらより面白くなるんだ」と自分のと比べて、ショック・修正の繰り返しです。

また、物語を作る上で、突出した才能がないことに度々直面させられます。だからこそ、地道に努力で差を埋めていくしかないということを改めて自覚をさせてくれます。つらい現実ですが。



Q. 最後にひとことお願いします!

この授業では4作品制作予定ですが、一番出遅れている現状です。先生方や他の班の映画を見てはその作品におこがましくも嫉妬させてもらってます。その嫉妬を腐る方向に持っていかず、自身の作品へエネルギーとしてぶつけて頑張ります。上映会に向けて、班の方と力を合わせて作りあげていきたいと思っているので楽しみに待っていて下さると幸いです。


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まだまだ脚本も練っている段階ですが、班員一同、精一杯宇代くんをサポートして、納得のいく作品が作れるように頑張っていきます!


これからも『見えない糸』並びに映像制作実習の応援よろしくお願いします!!


岡本奎志


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