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執筆者の写真早稲田大学 映像制作実習

『湛えて』キャストコメントです。


こんにちは。またしても『湛えて』の早坂です。ご安心ください。今回は、キャストさんのコメントの回でございます。




お一人目は、主人公の女性・みちるを演じてくれた、兎丸愛美さんです。現場では、拙いわたしの言葉や脚本から、言語外のことを読み取って、みちるを体現してくださいました。



映画『湛えて』に出演いたしました兎丸愛美です。この作品では、空き家へと引っ越してきた女性・みちるさんを演じさせていただきました。みちるさんという人間について、わたしが彼女を理解している範囲でお話しようと思います。みちるさんはある喪失から心を閉ざし、深い孤独感を抱えながら生きている女性です。だれかを失うこと、そのだれかが自分にとっていちばん大切なひとだったとき、わたしはどうするだろう、ということを考えながら撮影に挑みました。いまのわたしにとっていちばん大切なひとは両親です。いまわたしが突然大切なひとを失ったら、わたしはきっと人生から逃げ出してしまうと思います。みちるさんは、郊外の空き家に引っ越してきた。それはみちるさんにとっていちばんつらい過去を断ち切るため、人との関わりを遮断するためだったはずです。過去を閉ざし、他人と距離を置きながら暮らしていくことは、人によっては逃げている、弱い人間だと感じるかもしれない。でもわたしはそんなみちるさんに強さを感じました。死ぬことを考えたかもしれないし、実際にそれを試みたかもしれない。自ら死のうとしても死ななかったのは、まだまだ生き足りていないからだと、昔住職さんに教えてもらったことがあります。みちるさんには生きようとする力がありました。それだけで彼女の未来が少しだけ照らされているような気がします。とあることがきっかけで、ゆっくりと心を開いていくみちるさん。ときどき悪夢にうなされる夜もあるかもしれないけど、ちゃんと朝はくる。いつでもやさしい光に包まれていてほしいです。





続いて、不動産会社の男性・常磐を演じてくれた、山口友和さんです。わたしを含め、映画の撮影が初めてのスタッフが多いなか、ほかの作品のことなど、興味深く、また参考になるお話をたくさんしてくださいました。



「湛えて」は観る人に全てを委ねる。


観た人の感じ方でどんな風にも捉えられる。


次に観る2回目の「湛えて」はどんな風に感じるのかを楽しみに公開当日早稲田松竹に向かいます!





最後に、みちるの隣人・安藤を演じてくれた、ふじわらみほさんです。脳内再生していた脚本の安藤の話し方そのもので、パワフルでチャーミングな演技に引き込まれました。



今回出演させて頂く際に監督や制作のみなさんとお話しさせて頂いたはじめましての日から、撮影、そして上映会と一貫して感じて来たことは、スタッフのみなさんが同じ方向を向いているということでした。

全員の「監督の思い描くものを具現化しよう」というまっすぐなひとつの方向性と気持ちを、いつも感じていました。

だから、私もその同じ方向を向いて芝居をしたいと思っていました。

この度、早稲田松竹で上映されるとのこと。

より多くの皆様にこの作品を観ていただけることをとても嬉しく思います。

参加させて頂けたことを心から感謝します。



以上、キャスト御三方にいただいたコメントでした。動くキャストのみなさんをご覧になりたい方は、『湛えて』の予告をご覧ください。こちらです。


最後に、広報の佐藤果南子より、キャストさんの他作品のおしらせです!


キャストさん方が出演されている現在公開中の作品をこの場を借りて宣伝のお手伝いを少しだけさせて頂きます。

兎丸さんが主演を務められている映画『シスターフッド』はアップリンク渋谷にて3/22まで公開しております。スタッフも拝見しましたが、ドキュメンタリーとフィクションを混ぜたかなり実験的で面白い作品ですので、『湛えて』とはまた違う兎丸さんをご覧になりたい方は是非!https://sisterhood.tokyo/


また、山口さんがご出演されている『カメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦」』がネスレアミューズにて公開中です。社会現象となったあの作品のスピンオフ、こちらも要注目です。https://kametome-spinoff-hollywood.com/


そしてそして、ふじわらさんの出演舞台『二人芝居』が新宿のat THEATREにて5/10~12まで公演されます。こちらもぜひ!!http://www.ruby-parade.com/artist_07.html




早坂苑子






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