はじめまして。
道岡円香監督『めぐみ』に出演しております村田奈津樹と申します。
今回はこの場をお借りして、『めぐみ』の現場について、私なりに綴っていきたいと思います。
まず『めぐみ』への出演が決まってからは、撮影までの準備と向き合う日々が続きました。
絵画教室へ見学や体験をしに行ったり、油絵を学んでる方にお話を聞きに行ったり、美術館へ行ったり。。とても貴重な経験の連続でした。
他にも1日1枚絵を描いて写真に撮って監督に送ったり。。。
とにかく絵に触れること、慣れることを目指してがむしゃらでした。
何度逃げ出したいと思ったことでしょう。。笑
けれど、めぐみに寄り添うためには間違いなく必要な時間でした。
役に向き合うために道岡監督にはたくさんサポートして頂きました。
撮影に入ってからも、力不足で悔しくて悔しくて毎日が戦いでした。
自分ではない誰かを演じるということの難しさを、ちゃんと知ることのできる現場でした。
めぐみが何を感じているのか。何を思っているのか。
分からなくて分からなくてもどかしいこともありました。
そんなときは、こう動いたらいいのではないか、このほうがめぐみらしいのではないか、とスタッフとキャストが一緒に考え向き合える現場でした。
めぐみを演じるにあたってなにより支えになったのは、17歳の頃に私自身が書いていた日記張です。
撮影に入る前、何か助けになるのではないかと当時の日記を読み返してみました。
すると、めぐみがお母さんにぶつけた言葉とほとんど同じ心の叫びを見つけました。
わたしの中にはちゃんとめぐみがいる。
高校生の頃のわたしこそ、めぐみなのかもしれない。
そう思いながら、なんとか最後まで走り抜けることができました。
『めぐみ』班の皆様には、本当に感謝しています。
作品に対する思い、必ずいい作品にするという熱意はこれまで参加してきた現場の中でもずば抜けていました。
だからこそ、大変なこともたくさんありましたが。。笑
全部ひっくるめて、この現場に参加できたことが本当に幸せだったなと、今でも思っています。
映画『めぐみ』はこれから、たくさんの方に観ていただける機会があると思います。
早稲田松竹での上映の前にも、新宿K's cinemaでの上映が決定しています。
『めぐみ』班の皆で、これからたくさんの場所へこの映画を運んでゆけますように。
思いの外長くなってしまいました。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
映画『めぐみ』よろしくお願いします!
村田奈津樹
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