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執筆者の写真早稲田大学 映像制作実習

「ななめの食卓」班員の声

こんにちは。「ななめの食卓」のブログ担当の權です。

本日の投稿では「ななめの食卓」の班員何人かに、作品の進捗状況や作品に対する想いなど、自由に語ってもらいます。長文となっていますが、現場の生の声を聞ける良い機会なので、ぜひ最後まで読んでくださると嬉しいです!




まずはカメラマン、撮影監督の伊藤駆くんから。


伊藤駆「こんにちは、『ななめの食卓』撮影監督の伊藤です。僕は先進理工学部というところで化学を専攻しているバリバリの理系学生です。これまで、映画は見る専門で制作に携わったことはなく、ただ趣味で写真を撮っていた程度でしたが、撮影監督を任せていただけることになり、一から勉強して撮影を進めてきました。力不足でうまくいかないことは多いのですが、班員と1ショット1ショット話し合い、撮影を重ねていく中で、徐々に良い作品に近づいている実感はあります。まだまだ撮影が残っているので、この作品が少しでも良い形で上映会を迎えられるよう、最後まで丁寧に撮っていきたいと思います。」




次は監督の岸朱夏さんから。


岸朱夏「『ななめの食卓』の岸です。この撮影では監督、のようなものをしています。撮影はひと通り行ったものを踏まえて、今は追撮に向けた準備をしている段階です。これから追撮がいくつか残っているのですが、場数を踏んできたからかみんな撮影にもすこしずつ慣れてきて、でもまだすこし緊張感の抜けない、という良い雰囲気のなか進められているんじゃないかなと思います。班の人たちの助けもあって、自分自身も前の撮影よりは撮影自体を楽しめるようにだんだんなってきている…と、まだそう言い切れるまではいかないけれど、そう感じることも多くなってきました。追撮の準備を行うなか、映画において映し出されるひとつひとつの画、役者さんの演技、小物や衣装、音、光、現場の雰囲気、編集によって生み出されるリズムといったすべてのものがゆるやかに結びついてその物語を形成しているのだということがわかってきて、そのことを分かっていたようにも思っていたけれど、改めてそのおもしろさとなによりその難しさを実感を伴って知ることができ、本当にいい経験をさせてもらっているなと思います。残りの撮影でもその新鮮な驚きを大切にしたいです。」




最後に演出、撮影進行を担っている山下涼くんから。


山下涼「『ななめの食卓班』3年の山下です。僕は現場では制作進行という車で言うとアクセルのような役割をやっている気がしています。しかし実際今一番感じているのは自分がどれだけブレーキとしての役割を果たすのかについてです。予定通りに撮影を進めていくアクセルの役目を担っているといえど、ショットがうまく決まらなかったときや、要らない環境音が入ったときには予定を遅らせてでもこだわる必要があります。最近はブレーキの役目を意識しながらも、アクセル一辺倒になってしまうときも実際の現場ではまだまだ多くて、実は班員のみんなが「ほんとに今のカット大丈夫だった?」と、ブレーキとしての役割を強く果たしてくれている気がしています(ありがとうございます)。姑と夫との関係は僕たちからしたら少し距離のある話でそこに想像を膨らませることができる監督はすごいなあと思います。ただ、逆に、監督は自分と離れた世界の話しか書けないことにほんのすこし悩んでいるみたいです。しかし、この作品の中で彼女が「日常の意識されない幸せ」を表現したいと考えているのは彼女のよくも悪くも(?)無欲な部分なんかが反映された結果なのであり、意外と彼女にとっては「近い」作品なのではないかなんて考えたりしています。

この作品が持つ魅力を見に来てもらえる方にも共有してもらえるよう残り3日となった現場も楽しみながら工夫を凝らしていきたいです。」





以上が現場からの声でした!

これからも「ななめの食卓」の班員一同頑張っていきます!乞うご期待!☆

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